★04年度 毎日新聞社内定者(1)の筆記対策

 

(1)一般教養・時事問題でとった対策

○一般教養
『一般教養の天才(早稲田経営出版)』を、繰り返し3回ほど解いた。
 また、『一般教養総まとめ(新聞ダイジェスト社)』もある程度は役に立った。

 憲法や経済の理論に関する問題は頻出なので、ここだけはしっかり得点できるようにしておかないともったいない。あと、大学受験で覚えた日本史や世界史の知識が意外と役に立つ。

○時事問題
 とにかく新聞をしっかりと読むことが大切。
 さらに『最新時事問題&用語集(新聞ダイジェスト社)』や『朝日キーワード』などを直前に読んで、知識を整理した。
 やはり日頃から様々なニュースに関心を持って、貪欲に知識を仕入れていく必要があると思う。 

(2)漢字・国語でとった対策
  
 『マスコミ漢字(一ツ橋書店)』を半分位覚えただけ。他の人に比べれば対策不足だったと思う。漢字は勉強した分だけ確実に得点できるので、もっとやっておくべきだったと思う。

(3)外国語でとった対策

 特に何もせず。強いて言えば、以前から個人的な興味でCNNやBBCのWebサイトをちょくちょく見ていたくらい。
 新聞社の英語は難問だが、基本的には最新の国際情勢(ブッシュの演説や北朝鮮関連など)から出題されることが多い。よって、日頃から国際情勢に関心を持ってニュースに接していれば、英単語の意味が分からなくても、文章の大意を理解できる。

(4)作文・論文でとった対策

 日頃から文章を「手書きで」書き慣れておくことが必要。パソコン万能の時代で漢字力が衰退しているので、漢字の対策も必須。

 本番の試験で、60分1000字の作文をその場で考えて、綺麗な字で書き抜くのは不可能に近いと思う(少なくとも私はそうだ)。

 よって、“持ちネタ”を3、4個ストックしておくのが望ましい。対策の段階で自らテーマを設定し、それに従って書いていくうちに、自然と良い“持ちネタ”が出てくるはず。

 練習で作文を書く際は、友達と相互に見せ合い、批評し合うことが大切。自分だけだと独りよがりに陥ってしまいがちなので、他人の客観的な視点に晒すことが大いに有効だと思う。

 予備校などに通うべきかどうかは、議論の分かれるところだ。私は「朝日カルチャーセンター」の作文講座に通ったが、ハッキリ言ってあまり得るものが無かった。講座によって内容が違うとも思うが、講師の言うことを鵜呑みにしすぎるのも危険だと思う。
 
 文章を書く際の基本的なルール等を知るのは対策本でも充分なので、無理をして予備校に通う必要はないと思う。実際、私の周りでも予備校に一切通わずに新聞社に内定している人がいる。


(5)適性検査(SPI・NSPI)でとった対策
 
 一般企業対策に、『筆記試験の完全再現(日経人材情報社)』を少しやった。

 しかし一般企業とは問題の傾向が全く違うので、新聞社やNHKに絞って就活をする人は、SPIなどの対策をする必要はないと思う。

(6)その他自由にお書き下さい。

 私が作文以外の筆記対策を本格的に始めたのは3月下旬。他の人に比べれば、かなりのんびりしていたと思う。しかしこんな私でも、受験した新聞社4社&NHKは全て筆記試験を通過している。

 それはひとえに、
・日頃から新聞をよく読んでいた
・作文対策に力を入れ、常に自信のある文章を書けた
ことが大きいと思う。

 私が受けた印象では、一般教養&時事で6割程度をとれていれば、あとは作文の内容が合否を左右すると思う。
 ちゃんと新聞を読んで、漢字などの対策をしていれば、普通は6割程度は得点できるので、鍵はやはり作文試験ということになる。
 一般教養の分野でマニアックな知識を詰め込むよりは、作文対策に力を入れることが筆記試験合格への近道だと思う。

 余談だが、マスコミ就職の対策本には誤植が多いものがある。特に細かい数字などの誤植は間違ったまま覚えると致命的なので、注意が必要だ。
 逆に言えば、読んでいて誤植を指摘できるくらいであれば、一般教養&時事問題の実力には自信をもってよい。

 

筆記試験対策 TOP